犬夜叉ウィキ
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犬の大将(いぬのたいしょう)、あるいは犬夜叉の父(いぬやしゃのちち)は、『犬夜叉』および『半妖の夜叉姫』の登場人物である。

概要[]

西国を支配していた犬の大妖怪。本名は不明。従者からは「お館さま」、友人からは「犬の大将」、敵からは「やつ」と呼ばれる。人型の姿と化け犬の姿、さらに途方もなく巨大な変化を解いた真の姿を併せ持つ。

彼のあの世とこの世の境に存在し、次男・犬夜叉の右眼の中にあった黒真珠火の国の「」、「血の川」などを通じることで行くことができる。かつて、犬夜叉の母を守るために鉄砕牙刀々斎に作らせた。

かつて鉄砕牙によって死神鬼を倒し、冥道残月破を奪い取った。しかし、冥道残月破が付加された鉄砕牙では犬夜叉が使いこなせないと考えたため、刀々斎に冥道残月破の力を天生牙として打ち出させる。そして、天生牙を殺生丸に与え、冥道残月破を完成させて再び鉄砕牙に吸収させ、冥道残月破をも次男に継承させる計画を練った。しかし、生きていた死神鬼により天生牙の秘密が白日のもとにさらされ、殺生丸を憤怒させるだけでなく、兄弟仲の悪さを決定的なものにしてしまう。

犬夜叉が幼少の頃、武蔵の国の大妖怪・竜骨精に戦いを挑むも、倒しきれずに爪を心臓に突き刺して封印、自身は竜骨精の迎撃による致命傷で死亡した。作者である高橋留美子は、彼が竜骨精に挑んだ理由を「強いやつがいるから叩きに行った」というヤクザの勢力争いのようなものと表現しているが、意外と人間を守るタイプで、竜骨精のように単に強いだけの妖怪ではなかったという[3]

過去の情報は最低限という方針と、映画にしてもらえたから十分という高橋の方針により、原作でその詳細が明かされることはなかった。

アニメでは劇場版第3作『天下覇道の剣』で殺生丸に似た人型の姿(髪型が異なり、髷を結んでいる)が描かれた。竜骨精との戦いの傷が癒えぬまま、犬夜叉の母(アニメ版のみ十六夜と名付けられている)を救出に向かい、刹那猛丸と相打ちになったとされている。ただし、フィルムコミック版において冥加が彼の死因はあくまで竜骨精の攻撃と説明しており、猛丸との戦いが直接的な死因となったわけではない。鉄砕牙、天生牙の他に叢雲牙という自我を持つ呪われた刀を持っていたという設定も追加された。

その他のアニメオリジナル設定として竜骨精と死神鬼以外にも、飛妖蛾、刹那猛丸、四闘神豹猫族などの強力な妖怪や人間との因縁を持つ。

『半妖の夜叉姫』では[]

殺生丸と犬夜叉の父で、とわせつなもろはの父方の祖父。約200年前、十六夜と生まれたばかりの犬夜叉救出のために戦い、死去している。

東国を治める麒麟丸と並び「獣王」と称された犬の大妖怪で、西国を支配していた。戦国時代から約600年前、渡来して間もない麒麟丸と対峙し、左角と右腕を斬り落としている。それからは敵対しつつも互いを認め合う関係にあり、約500年前には飛来した異形の彗星「妖霊星」の破片を麒麟丸とともに破壊している。この時、死神鬼から奪った冥道残月破を刃の形にして放ったと思われる回想が描写されている。

それから約300年後、死神鬼に続いて竜骨精に傷を負わされたまま、犬夜叉と十六夜の救出に向かったとされている。彼の孫である双子の半妖のとわとせつな、四半妖のもろはは四魂の玉が麒麟丸とその姉・是露に残した予言によって過酷な運命を背負わされてしまう。是露からは好意を持たれており、その死が虹色真珠誕生の遠因となる。

人型の容姿や死去の詳細などは、劇場版『天下覇道の剣』での描写が継承されている。

同作では友人からの呼び名である「犬の大将」が正式名称として扱われている。また、犬夜叉の父が回想で登場するなど完結編ではなかった活躍が描かれているが、犬夜叉本編とは設定が大きく食い違っており、前述の通り犬夜叉の母を守るために作ったはずの鉄砕牙を約500年前の妖霊星破壊時点で所持しており、死神鬼から冥道残月破を奪ったのはさらにその前の時系列となってしまう。

「闘牙王」という名前について[]

一部のファンの間では、犬夜叉の父の本名は「闘牙王(とうがおう)」とされることがある。だが、ピクシブ百科事典によれば、原作・アニメ・その他含め公式の場でこの名前が使われたことは一度もなく、二次創作でのみ存在が確認できる非公式名称であるという[4]

劇場版の予告映像で一度だけ「闘牙王」という名称が使われたとする情報も有力[5]だが、仮にそうだとしても以後の公式設定では一貫して「犬夜叉の父」あるいは「犬の大将」が使われており、事実上却下された設定である。

詳細については確認中。

脚注[]

  1. 1.0 1.1 1.2 1.3 『半妖の夜叉姫』のみ。
  2. 完結時点および『半妖の夜叉姫』。
  3. ワイド版第17巻
  4. 闘牙王 - ピクシブ百科事典
  5. 英語版に添付された画像を参照。

外部リンク[]

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