珊瑚(さんご)は、『犬夜叉』および『半妖の夜叉姫』の登場人物である。
概要[]
妖怪退治を生業とする退治屋の少女。退治屋の里では一番の手練れ。飛来骨を用いて複数の妖怪を一度になぎ払う大胆かつ豪快な戦闘スタイルが特徴。
奈落の陰謀により父や弟・琥珀を失った。さらに奈落に騙され、犬夜叉を「里を滅ぼした仇」と信じ込み命を狙ったが、のちに誤解が解けて仲間に加わる。男勝りであるが、内面は繊細かつ弟思いの優しい性格。純粋な恋愛を夢見ており、弥勒の女癖の悪さを許せない。
普段は髪を降ろした状態で結い、着物を着ている。妖怪退治の際には髪をポニーテールにまとめ、黒いボディスーツのような戦闘着に着替える。戦闘時は冷静かつ論理的に状況を把握し、最短かつ合理的な解決策を好んで選択する。だが、琥珀のことになると普段の冷静さを失う場合が多く、時には感情に任せて後先考えずに突っ走ることもある。
原作では当初、犬夜叉と口論したり彼の実力を疑う発言をしていたが、アニメではそういった描写はなく、見事な連携を見せていた。かごめとは仲が良い。弥勒とは恋仲に発展し、祝言を約束した。四魂の玉の消滅から3年後、弥勒との間に双子の姉妹と男児をもうけ、楓の村で幸せに暮らしている。以前よりも角が取れ、貫禄もある。
能力[]
飛来骨を用いた戦闘では敵に近づくことなく遠方から仕留めることができるほか、腰に差している刀や腕に仕込んだ刃を用いての近接戦闘においても優れた戦闘力を発揮する。それ以外にも、毒などの色々な武器や道具を隠し持っている。また、重傷を負って埋められても復活するほどの執念と生命力を持つ。
雲母とはいつも一緒で、雲母に乗って空中戦をすることも多い。邪気を感知できるが、邪気や妖術に対する耐性はほとんどない。
武器・技[]
- 飛来骨(ひらいこつ)
- 倒した妖怪の骨を固めて作った、数多くの敵を一気になぎ払うことのできる巨大なブーメランのような武器。終盤にて薬老毒仙の薬により強化され、奈落にすら通用する強力な武器となった。詳細は「飛来骨」を参照。
- 刀(かたな)
- 主に接近戦に使用する妖怪退治用の刀。
- 仕込み刃(しこみやいば)
- 衣服の右腕に暗器として仕込んでいる刃。奇襲攻撃に使用する。
- 毒粉(どくふん)
- 毒薬で作った、妖怪にも有効な毒の玉を放つ技。自分が毒を吸ってしまわぬよう、防毒面と併用する。
- 毒薬(どくやく)
- 影郎丸に対して使用した練り物状の毒。普段は貝殻に収納し、防具の下に隠し持っている。
- 鎖分銅(くさりふんどう)
- 相手を捕らえるのに使用する。
- 雲母召喚(きららしょうかん)
- 移動のためや敵を攻撃するため、猫又の雲母を呼んで背に乗り、空を飛ぶ。
防具[]
- 妖怪退治屋の戦闘着(ようかいたいじやのせんとうぎ)
- 防毒面(ぼうどくめん)
- 毒や邪気から自身を守るのに使う妖怪退治屋の覆面。
他の登場人物との関係[]
弥勒[]
かごめ[]
犬夜叉[]
雲母[]
琥珀[]
奈落[]
半妖の夜叉姫[]
金烏・玉兎・翡翠の母で、弥勒の妻。琥珀の姉であり、妖怪退治屋一の手練れと謳われた実力を持つ。
山奥にて弥勒の世話をおこなうほか、玉兎とともに退治屋の道具を作る工房を営み、時おり道具を弟の琥珀に提供している。りんの出産時には、楓やかごめとともに立ち会っている。