概要[]
見た目は幼い少女の姿で、いつも大きな鏡を抱えている。同じ奈落の分身である神楽より年下に見えるが、彼女より先に奈落から生まれたため姉分にあたる。口数が少なく、奈落に対しても従順。
心や感覚もなく、恐れも痛みも悲しみも、相手の行動の意味すら理解できないと評される。その一方で、自分の側を吹き抜けた風に亡き神楽を思い浮かべたり、アニメでは神楽が亡くなった花畑に赴いて彼女の扇子を拾い、それを湖に水葬するなど、最も長い付き合いであった妹分の死を悼んでいた。内心では自由を渇望していた様子。
その後、奈落の命令で鏡を開放させ、犬夜叉と戦った。犬夜叉は傷ついて無力になった神無にとどめを刺そうとはしなかったが、結局は奈落の力によって心臓を潰されて自爆させられ、消滅した。最期はかごめに「光が奈落を殺す」という言葉を残し、汚れた四魂の玉の中にある一点の光を見せた。
アニメでは劇場版第2作『鏡の中の夢幻城』以降、よく短歌を詠む。
能力[]
神無の鏡である死鏡(しかがみ)は映した相手の魂を吸い取り、攻撃を跳ね返すこともできるが、容量には限りがある。妖気もにおいがなく、白心上人の清浄な結界内すらも自由に行き来できる。ただし妖気という「気配」が存在しないだけで、妖力という「能力」そのものは高い。
技[]
- 魂吸収(たましいきゅうしゅう)
- 鏡に映した相手の魂を吸い取り、そのまま操ることもできる。小春を操って弥勒にけしかけるなどしたが、強い霊力を持つかごめの魂は巨大すぎて吸い取ることができなかった。
- 反射(はんしゃ)
- 鏡に映した相手の攻撃を跳ね返す。飛来骨や風の傷のような強力な技に対しても有効。
- 鏡の妖(かがみのあやかし)
- 神無が死鏡を開放することで発生する巨大武者のような妖怪。見たものをそっくりそのまま写し取り、相手の力を奪い取ることができ、鉄砕牙をコピーした。体の中央にある斬撃を発生させる空洞は神無があらゆる位置に発生させる鏡の影(かがみのかげ)とつながっており、神無と連携することで敵を逃がさずに斬撃を与え続けることができる。ただし、妖の受けた傷はすべて使い手の神無が負う。
- アニメでは神無のために花を摘むなど神無と独立した意識を持つ描写がなされた。のちに鏡の妖の破片が奈落に回収されていて、夢幻の白夜を通じて殺生丸に渡される。破片の状態でも鏡の妖の力で、かつて鉄砕牙とひとつであった天生牙に破片の粉を塗した際には、鉄砕牙としての力を奪い取る形で取り戻させたほか、鏡の妖同様、鉄砕牙の能力を奪った。
脚注[]
- ↑ 『図説大全 奥義皆伝』 p.210