概要[]
白童子が、妖怪を寄せ集めて作った数々の試作品を経て新たに作り出した人型の体に、魄妖怪から取り出した人間の魄(はく)を入れて生み出した合成妖怪。
魂魄(こんぱく)のうち、肉体を動かす力である魄を動力源にしている。人間の魄が馴染むため人型でフランケンシュタインのようなツギハギ傷が特徴で、赤子(奈落の心臓)の「鎧」として作られた。奈落には自身の心臓を守る「城」とも称された。
自分に直接攻撃した相手を取り込んでしまう能力がある。のちに冥王獣の鎧甲と金剛槍破を取り込み[1]、殺生丸の闘鬼神を折り[2]、犬夜叉の鉄砕牙を圧倒する。その瘴気と妖力は奈落にも並ぶほどで、魍魎丸と奈落が向かい合うだけで山一つが消滅するなど影響力もすさまじい。
融合した御霊丸とは名前も顔も似ているが、人間の御霊丸は存在しているため、御霊丸に似せて白童子が作ったとされるが、両者の詳しい関係と説明はない。本体である赤子は「もう一人の奈落」とされているため、こちらは妖怪の死骸の集合体という奈落の肉体のポジションになる。一部を除き、3種類の形態が存在する。
赤子が隠し持っていた奈落の心臓も受け継ぎ、奈落に最後の戦いを仕掛け、奈落を吸収して喰いつくしたかに見えたが、逆に吸収されていて最終的には奈落に内側から取り込まれてしまう。赤子と白童子とともに、心臓のない奈落は抜け殻も同然と見下していたが、心臓である赤子ともども奈落に吸収された際には蛹から脱皮する成虫のごとく魍魎丸の顔を破って奈落の顔が出てくるなど、自身が抜け殻になるという皮肉な形で消滅した。
御霊丸から奪った声でしゃべり、自我があるかのように見えるが、実際は赤子の指示通りに動いているだけで意識は赤子とは別個体である模様[3][4]。だが、赤子が脱出しようとした際には見向きもせず、奈落による侵食にも苦痛のうめき声すら上げなかったことから魍魎丸の本質は単なる操り人形にすぎない。御霊丸としての魂や意識、心を受け継いでいるわけではなく、融合しているのはあくまでも一部が妖怪化していた御霊丸の肉体(死体)だけである。
能力[]
形態[]
- 御霊丸の異形の右腕
- 第1形態
- 第2形態
- 第3形態
技[]
- 触手(しょくしゅ)
- 瘴気(しょうき)
- 吸収(きゅうしゅう)
- 読心術(どくしんじゅつ)
- 冥王獣の鎧甲(めいおうじゅうのがいこう)
- 雷冥砲(らいめいほう)
- 金禍銀禍の炎と雷(きんかぎんかのほのおといかづち)
- 金剛槍破(こんごうそうは)